近年の比較的大きい病院では、電子カルテが導入しているのが基本的になりつつある。医師と看護師が情報の共有をするうえで、必要不可欠な存在となってきているためだ。

昔は、カルテといえば医師しか書けなかったため、看護師が患者一人一人の検温や血圧、脈拍などを書き込んだ検診表をもとに、医師がカルテに書き写すという手間のかかる作業をしていた。しかし、電子カルテに移行した医療機関では上記の朝昼晩のデータは全てパソコンで管理され、看護師がパソコンに入力したものを医師がチェックするだけで済むようになったのだ。これにより無駄な作業は簡略化され、患者一人一人に対して医師も時間が取れるようになったといっても過言ではない。

特に重篤な患者の場合これは重要であり、医師が常に状態を確認できれば不測の事態に早急に対応できる。看護師も同じように時間を取れるため、多くの患者と関わることができるようになるのだ。

だが、停電やウイルスの侵入などにより、病院のパソコン機能が全てストップしてしまうリスクもある。これはあくまでも最悪の事態を想定した場合であり、大地震や洪水といった自然災害や人為的な悪意のあるウイルス攻撃などは頻繁に起きるわけではなく、取扱いに注意を払っていればそれほど問題はないだろう。医療業界のIT化により効率化が進み、それぞれの医療機関がネットワークでつながれば、都度紹介状を書かなくてもメールひとつで情報共有できる日がくるはずだ。